「視界」は命だ。ホワイトアウトを制する Oakley Flight Deck L の真価
著者:リク

「視界」は命だ。ホワイトアウトを制する Oakley Flight Deck L の真価

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視界を確保することは、生存を確保することだ。

冬山、特にアルパインエリアにおいて、視覚情報は命綱そのものである。天候が崩れ、ホワイトアウトに巻かれたとき、頼れるのは己の足元の感覚と、装備だけになる。私がガイドとして、あるいは一人の登山者として、冬の山に入る時に一切の妥協をしたくないのが「アイウェア」、すなわちゴーグルだ。

結論から言おう。命を守りたいなら、Oakley Flight Deck L を選べ。そしてレンズは必ず Prizm Snow を選択しろ。これはファッションではない。リスクマネジメントの最適解だ。

なぜこれを選ぶのか。理由は単純だ。「見えないものが見える」からだ。
雪面というのは、光の加減で凹凸が完全に消失する瞬間がある。クレバス、雪庇、微妙な斜度の変化。これらが「白一色」に塗りつぶされたとき、人は平衡感覚を失い、死への一歩を踏み出す。

OakleyのPrizm Snowレンズは、この「雪面のコントラスト」を極限まで強調するためにチューニングされている。肉眼ではのっぺりとした白に見える斜面が、このレンズを通すと明確な「地形」として浮かび上がる。これは魔法ではない。光学技術の粋を集めた、生存のための機能だ。

実際、私が過去に猛吹雪の北アルプス・稜線でビバークを余儀なくされた際、このゴーグルの視界性能に救われたことがある。風速20mを超える暴風雪の中、わずかな雪面の起伏を読み取り、風をかわせる岩陰を見つけることができたのは、このレンズがあったからだ。もし視界が曇っていたり、凹凸が見えていなかったら、そのまま低体温症で動けなくなっていただろう。

「Flight Deck L」というモデルのもう一つの利点は、その圧倒的な視野の広さだ。フレームレスデザインは、下方の視界を広く確保してくれる。これは足元のアイゼンワークや、ハーネス周りの操作において決定的な差となる。グローブをした手でゴーグルをずらす必要がない。その一秒が、生死を分けることもあるのだ。

フィット感もまた、過酷な環境では重要になる。長時間着用しても圧迫感がなく、ヘルメットとの相性も抜群だ。レンズ交換も容易で、天候の変化に即座に対応できる「リッジロックテクノロジー」は、現場でのストレスを最小限に抑えてくれる。

もちろん、安価なゴーグルはいくらでもある。だが、自分の命の値段と天秤にかけてみてほしい。数万円の差で、ホワイトアウトの中での「確かな一歩」が買えるなら、それは安い買い物だ。

冬山に入るすべての人間へ告ぐ。
装備は裏切らない。だが、選び方を間違えれば、装備はただの荷物になり下がる。
視界を確保しろ。情報を手に入れろ。そして、必ず生きて帰れ。
Oakley Flight Deck Lは、そのための最強の武器だ。

この記事を書いた人

リク

「『もしも』を潰していく作業こそが、冒険の準備だ。」

データと論理を重んじる、ストイックなアルピニスト。

装備の重さは1グラム単位で削るが、安全へのマージンは絶対に削らない。

最新ギアのスペック分析に余念がなく、そのレビューは辛口かつ公平。

情熱は内側に秘めるタイプで、頂上からの景色よりも、そこに至るプロセスの完璧さに美学を感じる。

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