荷物は「縛る」な、「一体化」させろ。雨の逃避行を支える完全防水の相棒
著者:トウマ

荷物は「縛る」な、「一体化」させろ。雨の逃避行を支える完全防水の相棒

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荷物は「縛る」な、「一体化」させろ。雨の逃避行を支える完全防水の相棒

予定調和のツーリングなんてつまらない。
時には雨雲に向かってアクセルを開け、誰もいない冷たい森の中へ逃げ込みたくなる夜がある。

だが、そんな衝動的な逃避行にブレーキをかけるのが、パッキングの煩わしさだ。リアシートに荷物を積み、ツーリングネットやゴムロープで縛る。走っているうちに荷崩れが気になり、何度もミラーで後方を確認する。雨が降ってくれば、慌てて路肩にバイクを停め、不格好なレインカバーを被せる。
気づけば、走ることよりも「荷物を無事に運ぶこと」に気を取られ、せっかくの孤独な時間がノイズまみれになってしまう。あなたにも、そんな経験はないだろうか。

私もかつてはそうだった。戦場から戻り、日本で初めてバイクを買った頃、私はひたすら荷物を「縛る」ことに苦労していた。網の隙間からすり抜けて落ちそうになる荷物。雨に濡れて使い物にならなくなった寝袋。そんな些細なストレスが、ただ一人になりたくて走り出したはずの私の心を、余計に疲弊させていた。

そんな積載のストレスから私を完全に解放し、旅の質を根本から変えてくれたのが、イギリスで生まれたモーターサイクル専用のラゲッジブランド、Kriega(クリーガ)の US-20 Drypack だ。

Kriegaの思想は、荷物を「縛る」ことではなく、車体と「一体化」させることにある。
付属のサブフレームループをシート下にくぐらせ、バッグのバックルをカチッと4箇所留めてストラップを引くだけ。たったこれだけの動作で、荷物はバイクの一部と化す。ゴムロープ特有の「伸び」がないため、ワインディングでバイクを深く倒し込んでも、荒れた林道で激しく車体が揺れても、背後の質量がブレることは一切ない。

荷物の存在を忘れることができる。それはつまり、ライディングに、そして自分自身と向き合うことに100%集中できるということだ。

そして何より、Kriega US-20の真の価値は、その圧倒的な「防水性」にある。
引き裂きに強い分厚いコーデュラナイロンの外装の中に、シームテープ処理が施された白い防水ライナーが独立して内蔵されている(取り外して洗うことも可能だ)。ロールトップ式の開口部をクルクルと巻いてバックルで留めれば、水の侵入経路は完全に絶たれる。

突然のゲリラ豪雨。前が見えないほどの土砂降りの中を何時間走っても、レインカバーをかける必要すらない。ずぶ濡れになってたどり着いた名もなき森の奥で、冷え切った手でバックルを外す。中に入れた着替えやコーヒーの道具は、部屋を出発した時のように、サラサラに乾いたままそこにある。
その事実がどれほど心を救ってくれるか、雨の夜を走ったことがある者なら分かるはずだ。

なぜ今、Kriegaなのか。それは、私たちの日常が常に過剰な情報と予測不能なノイズに晒されているからだ。
せめてバイクに乗っている時間だけは、余計な心配事を排除したい。荷物が崩れないか、雨で濡れないか。そんな思考のノイズを完全にシャットアウトし、ただエンジン音と風の音だけを聴くために、私たちは信頼できる相棒(ギア)を選ぶ必要がある。

濡れたアスファルトにバイクを停め、タバコに火をつける。
シートには、泥と雨にまみれながらも、中の大切なものを静かに守り抜いているKriegaのドライパック。
そのタフで美しい佇まいを見るたび、私は「もう少しだけ遠くへ行ってみようか」という静かな勇気をもらう。

目的地なんてなくていい。ただ、こいつと一緒に走る夜の時間が、今の私には必要なのだ。
もしあなたも、日常のノイズから逃れ、孤独という名のサンクチュアリ(聖域)を探しているのなら。荷物をシートに括り付けるのではなく、Kriegaと共に車体と一体化させてみてほしい。
その時、あなたの旅は、本当の意味での「自由」を手に入れるはずだ。

📦 この記事で紹介した商品

Kriega US-20 Drypack

旅の記憶を刻むのは、カメラじゃない。この手触りだ。


この記事を書いた人

トウマ

「重力から解放されると、思考も自由になる。」

社会の喧騒から逃れるように森へ向かう、内向的なソロキャンパー。

地面にテントを張らず、ハンモックで宙に浮くスタイルを好む。

森の中で本を読み、珈琲を淹れ、ただ空を見上げる。

彼にとってキャンプはレジャーではなく、自分自身を取り戻すための精神的なデトックス・タイム。

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